「凡事徹底」を目につく場所に

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イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏の著書で『凡事徹底 (活学叢書)』(英知出版社)という本があります。

凡事――つまり当たり前のこと、単純なことを極めていくことが絶対差を生む道と説かれています。

鍵山氏は、半世紀にわたり毎日掃除をやり続けるという凡事の積み重ねがイエローハットをつくった、とおっしゃっています。

ぼくはこの本を本棚に入れて、「凡事徹底」というタイトルが常に目に入るようにしています。

凡事徹底。

この四字熟語を目にすると、曲がっていた背骨がすーっと伸びる気がします(笑)。ずぼらな人間は、そうやって気づきのきっかけを四方八方に張り巡らせておかないとダラけてしまうのです。

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では凡事とは具体的に何か。

書籍『凡事徹底』では、福沢諭吉が大切にしていたとされる「鄙事多能(ひじたのう)」という言葉を例にあげ、

先生(福沢諭吉)は鄙事、つまり普通の人たちが雑事と片づける細々としたこと、例えば、朝起きたら布団をたたむとか雨戸を開けるとか、ちょっと家の前を掃くとか、そういった身辺の雑事に対していつも多能で、器用でなければならないと教えております。

としています。

*鄙事とは、簡単で誰にでも出来る些細な事。多能とは、器用にこなす能力。孔子の言葉とされる。

ようするに凡事とは日々の生活の雑事のことで、若干の飛躍をゆるしてもらえるのなら「ルーティン」と言い換えることもできるかもしれません。

雑事、ルーティンを当たり前のように継続できる人は、日々の生活だけでなく、仕事も充実させられる、というふうに理解しています。

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凡事徹底の境地からは程遠い自分がふだん、かろうじて心がけていることが2つあります。

1つは、カラダの補強。

腕立て伏せとか腹筋とかスクワットとか、そういうやつです。

フリーになった30歳から現在(2016年2月現在で38歳)まで8年間、風呂に入る前に数種類の補強を続けてきました。とはいえ毎日ではなく、週3~4回ほど。

それでも「継続は力なり」で、この8年間で体型はほとんど変わりません。

もう1つはご先祖様への挨拶。

朝は仕事部屋で、夜は布団の上で手を合わせ、いつも決まった言葉を心の中でつぶやいています。

だから何だと言われても、その先は何もないのですが(笑)。

取り組む内容そのものよりも、ちょっとしたことをいかに継続するか、その心がけが思考を変え、行動を変え、結果を変えていくのかなと思っています。

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