てんとう虫は神様だと思っています。
4歳の娘が保育園のもも組(3歳児クラス)を終了し、進級式が行われた日の夕方。
自宅のリビングで食事中に娘が「てんとう虫!」というので見てみると、テーブルの上にちょこんと乗っていました。
「てんとう虫が進級おめでとうって言いに来てくれたんやわー」
そうやって妻が娘に言っていました。
翌日、妻と娘の手で庭に逃がしてあげていました。
ところが数日後、また同じ模様のてんとう虫がリビングの網戸の内側に張りついています。
ブラックボディに赤い斑点が2つという、ちょっと変わったデザインのてんとう虫だったので嫁さんが覚えていました。「この子、この前の子といっしょちゃう?」と。
なんでまたやって来てくれたのかはわかりませんが、まだ娘におめでとうを言い足りなかったのかもしれません。
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てんとう虫は神様だと思うようになったきっかけ。
それは父の退職祝いの旅行先でのちょっとしたエピソードです。
50年勤め上げた会社を退職した父のお祝いをかねて、両親と嫁さん、ぼくの4人(まだ娘は生まれていなかった)で四国に旅行に行きました。
その日の夕食のとき。
各自の前に置かれている鍋に火をかけてぐつぐつ煮たってきたとき、父親の鍋からてんとう虫が出てきたんです! 熱くて逃げてきたんでしょう(笑)
そのとき、中学校を卒業した翌日から半世紀にわたり、同じ会社で働き尽くした父に「おつかれさん」と言いに来たんだと、内心思ったわけです。
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てんとう虫に限らず、神様はときどき、虫などの生き物に姿を変えて様子を見にこられるらしいです。信じるか信じないかは、あなた次第(笑)。宗教うんぬんではなく、ぼくはけっこう信じています。