機上の人、富士山を見る

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まるで宇宙から地球を見ているような錯覚を覚えた。

12月7日、伊丹から仙台に向かうANA735便。

取材の準備をしていると、

「本日は北アルプス、富士山がきれいに望めます」

という機長の言葉。

視線を窓外に転じると、雪に覆われた北アルプスの猛々しい岩峰が目に飛び込んできた。

チケット手配会社がいい座席を取ってくれたと感謝しながら眺めているとやがて富士山が。

霞んだ雲の地平線に一瞬、「いま宇宙?」と思いながらも富士山の静かな姿に魅了される。

富士山は、世界や日本の日常がどうあれ、常にこの場所に佇んでいる。

何か不思議な感覚にとらわれながら、今年を挑戦の年と定めた自分の考えが間違ってないんだよと、背中を押してもらえた気がした。

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