自己防衛の手段として「左手」を犠牲にしてきた

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一年ほど前に気づきました。

「あれ? 左手が開きにくいぞ」と。

別に開こうと思えば、パッと開くんです。でも開きながら、左手首の内側の筋が引っ張られる違和感がある。

左手を開き、さらに手首をそらせるとテンションが強くなって、その引っ張られる感覚が強まる。まるでギターの絃を張りすぎて、バチンと切れてしまいそうに。

右手に違和感はありません。だいじょうぶです。右手を開いても、手首をそらしても何にも感じない。

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なんで左手だけなんだろう。

数ヶ月、考えるともなく考えていると……。

なんとなく理由がわかりました。一日中、無意識に左手を握りしめているからです。

パソコンで原稿を書いているときは左右の指は動いていますが、それ以外の多くの時間、たとえば執筆の合間に考え事をしたり資料を読み込んだり、そうやって何かに集中しているときに握りしめていることが多い。軽くではなく、手首の内側の筋がすこし浮き出るほどグッと強めに握っている。

ではなんで左手だけなのかといえば、集中して何かをするときは右手に万年筆を持つ癖があるから。持つだけでなく、意味なく万年筆を手の中で転がしたり、必要があればキャップを回しとってメモしたり線を引いたりしているので、右手は休まる暇がない。

左手はフリーだから、知らず知らず、ぎゅーっと収斂してしまう。

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左手が花開かず、つぼみのように閉じていく方向にベクトルが向かい始めたのは、おそらくフリーになってからだと思います。

フリーランスはすべてが自己責任の世界。だから、緊張しているんだと思う。

その緊張が左手を委縮させる。左手に緊張を閉じ込めさせる。そうすることで、結果的に自分を冷静に保っているのかもしれない。つまり無意識の自己防衛手段として、左手が犠牲になっているのだ。

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とまれ、ずっと左手を握っているから、手首の筋も凝り固まって、いざ開こうとした際に突っ張ってしまう。肩や首の凝りは筋肉が無意識に緊張することが原因であるように、ぼくの左手首も早い話が「凝って」いるのだ。

フリーランスになって8年、若干無理して突っ走ってきたんでしょう。もっと肩の力、だけでなく手首の力も抜きながら仕事をしたいものです。

関連記事はこちら→『「集中」とは、「力を抜くこと」である

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