保育園から帰ってきた娘を囲み、嫁さんと3人で夕方におやつタイムをしているとき、友人から電話がかかってきた。
「まいど。きょうは家で仕事?」
「せやで」
「娘が〇〇ちゃん(うちの娘)に会いたいって言うてるから、いまから少しだけ家、訪ねてもええかな」
こんな感じで友人は子ども2人を連れて我が家にやってきた。
友人の上の娘は、うちの娘と同じ4歳。これまで2度会って遊んだことがあり、うちの娘のことを覚えていてくれたのだ。
再会して一瞬だけ照れていたけれど、すぐ打ち解けて遊び出す子どもたち。
友人はことし福祉施設をオープンし、いま2店舗目の立ち上げ準備に奔走している。
雇われる身から雇う側へと転身し、事業所を軌道に乗せるまでの生みの苦しみを味わっているのか、友人は体重が激減してかつての容姿は見る影もない。
「とにかく10キロほど太ってくれ。見慣れん」
そんな冗談を言いながらも、地域のために骨身を惜しまず仕事に向かう友人を誇らしく思う。
と同時に、
(おれもがんばらねば)
と、気持ちを新たにする。
子どもがとりもった友人とのちょっとした再会に感謝。