『文章のかたちとこころ』(尾川正二著)を読んで。

長く積ん読状態にあった尾川正二先生の『文章のかたちとこころ―書くということ (ちくま学芸文庫)』を読了。尾川先生の文章関連の本は清水幾太郎先生の『論文の書き方 (岩波新書)』に代表される文章関連の本とともに座右の書となっています。

『文章のかたちとこころ』はタイトルどおり文章の表現や形式といった「かたち」の解説にとどまらず、「こころ」とことばのかかわりまで示唆してくれる本です。かたちにこだわるだけでなく、こころにまで踏み込むことで、気品と節度をもった文章が書けるようになる、そう教えてくれます。

打ちのめされたなあ。

〝いい文章〟が書けるようになるまで、いったいどれほどの修練が必要なのだろう。

こころに響いた内容のほんの一部を以下に。

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  • 知らないことは語らぬこと。空虚であればあるほど、充実感を装う冗漫な文章になり、スピード感を失う。
  • 作意的になったり、窮屈なことばに頼ると、空疎さを暴露するにとどまる。
  • 自分への信頼――自分の眼、自己への誠実、それが生きた文章を創造する。

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ブックライターとは、極端にいえば自分がよく知らないこと、自分の専門外のことを著者に成り代わって書く専門家といえます。でも尾川先生は、知らないことを語ろうとすると「充実感を装う冗漫な文章」になるから注意せよとぼくに語りかける。

ブックライターとしての取り組み姿勢。自分のことばで生きた文章を書けるようになるまで、担当する書籍の分野についてよく学べ、そう忠告を受けたようで身がひきしまる。

『文章のかたちとこころ』にはこんな一文もありました。

  • 文章を書くということは、一人の人間の能力全部を出し尽くすということである。

結局、ライターとしての実力を高めるには、自分を磨くしかないのか。先が長いなあ。

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陸上トレーニングメモ(2017.2.4)

陸上の練習仲間のレイチェル(日本人です)と加古川陸上競技場でトレーニング。
競技場で走るのは、9月末に母校の社高校で練習して以来っぽい。

短い距離に慣れる意味も込めて150×10本をすることに。21秒台を目標に。

ペースがよくわからず1本目は22秒かかったけれど、2本目から21秒台キープ。でも5本目の時点で相当体力使い果たした感じに。

休憩して残り5本。21秒台は無理かな、と思っているとなぜか復活し、7、8本目は楽に走れて20’8に。ところが9本目で急に足に来て21秒中盤。ラスト10本目、もがきながら21秒後半。

よく走れたほうだと思う。

自分としても不思議なのは、後半、いったん持ち直したこと。初めてハーフを走って体を厳しく追い込んだ結果、底力がついたのかもしれない。今シーズン、いい入りができそうである。

150mのあと、レイチェル持参のメディシンボール投げ各種。記憶にないほど久々のメディシンボール投げ。投げる瞬間に全身の筋肉をギュッと収縮させるあの感じ。体にいい刺激が入った。

自宅のどこかにメディシンボールがあるので探し出して、自宅でも定期的にトレーニングしようと思う。

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日本最古の神社「伊弉諾神宮」に参拝

急きょ取材が延期になって一日ぽっかり空いたので、淡路島の伊弉諾神宮(いざなぎじんぐう)にお参りしてきました。きょうで二回目。

伊弉諾神宮とは、国生み・神生みの神様である伊弉諾大神(いざなぎのおほかみ)と伊弉冉大神(いざなみのおほかみ)をお祀りした神社です。

『古事記』『日本書紀』によると、男神の伊弉諾大神と女神の伊弉冉大神の最初の子として生まれたのが淡路島でした。両神はその淡路島に天下り、夫婦の契りを結んで国生みの儀式を執り行い、その後、次々と島を生みやがて誕生したのが日本とされています。

伊弉諾神宮は、伊弉諾大神が後に余生で過ごした住居跡に建てられた神社で、『古事記』『日本書紀』に記載がある中では日本最古の神社といわれています。

そんなに伊弉諾神宮に昨年、初めて家族で参拝し、今回、ふと思い立って車を走らせました。

鼻の奥がつんと冷えるほどの寒さのなか、神社の静謐さに全身が包まれたようで、心身が引き締まった気がしました。

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帰りに、神社そばの売店で娘と嫁さんにお土産を買ったところ、お店の人に「このおこわもどうですか」と宝来堂という老舗和菓子屋の酒饅頭「まわり弁天」を勧められて買ったところ、品の良い甘さでめちゃくちゃ美味しかったです。

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陸上トレーニングメモ(2017.1.28)

きょうは近所の堤防で久々のスピード系のトレーニング。

・2キロジョグ(キロ5分程度)
・50m坂道バウンディング×5本
・50m×3本
・100m×2本
・150m×1本

学生時代の三段跳びのライバルが陸上の練習を始めていることがわかり、今シーズンに向けて速い動きの練習をスタート。

といっても最近は長い距離中心の練習になっていたので、少し抑え目に。

坂道バウンディングは久々なので感覚的にしっくりこないだろうなと思っていたが……

足腰が強くなった感覚があり、意外といいイメージでできた。

長距離の練習をしすぎるとスピード・瞬発系の力が衰えるかと少し心配していたけど、足腰を鍛えるのに役立ったのかもしれない。やはり基本はしっかりジョグができること。これを再確認した。

50m(26歩計測)はいきなり全力で走るとハムストリングがこわいので力を抜き加減で。1本目7’4、2本目7’3、3本目測定ミス。まあこれくらいだと思う。やっぱりスピードは出ない。足が回転しない。とくに引き付けが弱い。少しずつ慣らしていくしかない。

100m(47~48歩計測)は1本目12’9、2本目13’2。もう体力がつきた。走れない。走り込みが必要と実感。

150mは走れる状態ではなかった。21’3。これで精一杯。ラスト200mを走る予定だったけどふくらはぎがつりそうになり断念。

決めたメニューを最後までこなせなかったが、体に刺激は入った。

仕事柄デスクワークが多く座りっぱなしなので体が硬くなり、体が硬くなると考えも固くなる。外に出て開放感たっぷりの中で走ると体がほぐれ、頭も柔らかくなる。

さらにエネルギーが動き、波動が高くなる。

うごかなあかんなーと実感。

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陸上トレーニングメモ(2017.1.21)

 

京都高雄マウンテンマラソンで打ちのめされて以来の長い距離。10キロ走りました。

夜も仕事をするので、体力温存のために1時間10分程度でゆっくり走ろうと思っていたけど、いざ走り出すとやっぱりがんばってしまう。

結果、また記録が伸びて10キロ51分56秒。

(10キロちょい走っているのでタイムは誤差があります)

きょうで10キロを4回経験した。4回目でこのタイムはいいんだか悪いんだか検討つかない。

10キロを走る際、これまで1キロラップは5’20~30くらいが上限だったように思うけど、きょうはなぜか走り出しから5’10前後でいけてしまい、「せっかくなのでこのままいこう」ということでわりと淡々と走り。

でも後半バテてきて8キロ目の1キロラップは5’35にダウン。

ところがなぜかまた元気を吹き返し、ラスト2キロのラップはそれぞれ5分を切れた。

一度ハーフを経験したことで体力が底上げされたのかもしれない。

厳しい経験は人を強くする。

それを実感できたトレーニングでした。

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第11回加東伝の助マラソンに娘と出場。

とんでもない雪の中、地元加東市の第11回加東伝の助マラソンに5歳の娘と親子ランで出場しました。

ほんとうにこの雪でマラソン大会ができるのかというほどの雪。悪条件のなかで準備をされた大会関係者の方々に頭が下がります。

スタート時間の9時半に近づくと雪が次第に小ぶりに。

スタート時には青空も出てひと安心。

娘とは一度もマラソンの練習はせず。娘は歩きたそうにしていたけれど、なんとか1キロを完走。よくがんばりました。

大会関係者の方々、悪条件の中、ありがとうございました。

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西宮神社と地元・佐保神社の宵えびすで商売繁盛

1月9日、商売繁盛を祈念して西宮神社の宵えびすに行ってきました。

フリーランスとして独立した2008年1月の翌年、09年に初めて西宮神社にお参りして以来、ことしで9回目。はやいもんです。

昨年1年間、商売を見守っていただいたお礼と感謝をお伝えするとともに、ことし一年の商売の抱負をご報告させていただきました。

フリーになった当時は尼崎の武庫之荘に住んでいたので、えびす神社の総本社である西宮神社に詣でるのは自然の流れでした。でもいまは兵庫県加東市に住んでいるので地元の神社に……とも思うのですが、独立以来ずっと拍手を打ってきた神社に毎年お参りするのが礼儀のような気がして、帰省後も毎年足を運んでいます。

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西宮神社には嫁さんと5歳の娘も連れて家族で詣でる予定でしたが、娘が熱を出したのでことしはひとりで。

残念がっていた娘のために大好物のベビーカステラをお土産に購入。

さらに……。

西宮神社からの帰路、甲陽園のツマガリに寄ってケーキを買って帰りました。

だいぶ以前に津曲社長に取材をさせていただいてからの大ファンで、同じく妻もびっくりするほどのツマガリファンなので。

ツマガリのケーキを食べると細胞レベルで満たされる気がします。それほど丁寧につくられています。そんな食べ物をカラダに入れるのが大事だと思っています。ちなみにぼくはグッドロール。嫁さんにはモンブラン、娘にはイチゴのショートケーキ。

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9日の夕方、地元加東市の佐保神社の宵えびすにも行ってきました。娘の熱が引いたので家族3人で。これからもずっと加東市に根を張って商売を続けていくし、嫁さんもこの地元で少しずつ仕事を広げようとしているからです。

えべっさんにお参りし、細胞にもご褒美を与え。あとは前進あるのみ。良い一年になりそうです。

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皆さま、よいお年を。

ほぼ日手帳に置いているのはデルタのPARTHENOPEというボールペン(廃盤)で、まだコピーライターをしていた10数年前に買いました。以来、一度留め具が壊れて修理に半年くらいかかった時以外、取材時はずっとこのボールペンを使ってきました。

何名ほどの方を取材させていただいたかなあ。正確にはわかりませんが、ライター人生の多くをこのペンと歩みました。時に軽やかにノートに走らせ、時に脂汗をかいてグッと握り締めたりしながら、なんとかこの仕事を続けてきました。

今年はいろんな意味で大変な年でした。気持ちを込めて仕事に取り組んでいるつもりでも、世に出るといろんな意見をもらったり。自分を信じるしかないのでこれからも前を向いてやっていきます。

新しいことに挑戦すると位置づけた2016年。ぐっと身を固くして縮こまり、なかなか動こうとしてきませんでしたが、ようやくひとつ決めました。来年はそれを本格化させていこうと思っています。

皆さま、今年もお世話になり本当にありがとうございました。感謝、という言葉を使っても嘘くさいので、なんとか仕事で少しでもご恩をお返しできるよう来年以降も引き続きがんばってまいります。このペンを差して。もう古くてつぶれそうですが、笑。

それではよいお年をお迎えください。

(Facebookからの転載)

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京都高雄マウンテンマラソンに出場。コテンパンに打ちのめされる

こんなもん走れるかー。

日本一ハードなハーフマラソン(第3回京都高雄マウンテンマラソン)に出てきました。平坦な道は100メートルほどしかなく、基本上りか下りのみ。つまり合計10キロちょいは上り坂というコース。

前半の上りは速歩きくらいのペースでなんとか走れたけれど、後半15キロ過ぎからの上りはハムストリングがちぎれそうになりほぼ歩き。

友だち曰く、跳ねた走りになってしまっているとのことで、長い距離を走るには走法を変えないとだめかもしれない。

記録2時間25分30秒。男子エントリー786人中544位。

苦手なことにチャレンジしてコテンパンにやられるのもいい経験。エネルギーは確実に動き波動は高まった。

また、来年も、出たい、と思ってしまっている自分がコワイ。

(facebookからの転載)

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神戸空港の駐車場割引を利用するためには

12月15日-16日の一泊二日でことし最後の出張先の札幌に行ってきました。

ことしの札幌は、12月上旬では29年ぶりの大雪とのことで寒い&とにかく地面がツルッツル!

周りの人はスタスタ歩いているのに、ぼくはひとり何か大きなものに踊らされているピエロのように、体を左右にスイングさせながらホテルにたどり着いたのでした。

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今回は神戸空港を利用し、空港までは車で移動しました。田舎暮らしでもこうして車を利用すれば、全国出張もラクにこなせます。電車より多少交通費はかさみますが……。

復路。駐車場の看板である事実に気づく。

神戸空港の駐車場は「搭乗者割引」という割引システムがあり、入庫10時間超~24時間まで無料なんですね。

24時間以降は1時間150円(以降24時間毎の上限1,000円)。

神戸空港HP駐車料金・割引ご案内

車を利用する人はすごいお得。

でも搭乗者割引を利用するためには保安検査をして搭乗ゲート内に入り、搭乗待合室内にある割引機に駐車券を入れる必要があります。

その処理を忘れた場合でも挽回策はあって、それは帰りの便で到着後、手荷物受取所内にある精算機で料金精算処理をすれば割引料金が適用されるとのこと。

知らない人は何も知らないまま一般料金を支払っているはず。

僕は帰りの駐車場の看板でこの割引システムを知り……。

次、神戸空港を利用する際に忘れないよう、備忘録も兼ねた投稿でした。

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