(活動記④)田舎暮らしはバイオリズムが整う?

前回の記事はこちら→『【活動記③】兵庫県の市町村で2番目に住みやすい町

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2014年2月に兵庫県加東市にUターンしました。

当時、仕事が立て込んでいて、さらに寒い時期に引っ越しをしたというタイミングも重なって、環境変化でカラダを壊してしまいました。

ですが気温が高くなるにつれて症状はゆっくりと回復。加東市に移住して2年経ったいま、もはや田舎暮らし以外は考えられない! といえるほどこっちの生活に愛着を感じてきました。

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では田舎暮らしが具体的にどういいのか。

前提として、加東市はぼくが生まれ育ち、高校生まで過ごした場所だということ。だからなんというか、細胞レベルで落ち着く感じがあります。

幸い、妻の実家も田舎で都市近郊から離れて暮らす考えを受け入れてくれました。いまの田舎暮らしがあるのは、妻の理解があるからこそです。感謝しています。

高校を卒業した18歳で加東市を離れ、約20年後の37歳のときに戻ってきて、改めて田舎暮らしがいいなと思った点を挙げてみます。

・空気がきれい
・夏の夜は虫の音が美しい(精神的に落ち着く)
・野菜が安くみずみずしく元気で美味しい
・近所の人から野菜をもらえる
・自然の中で子どもを育てられる
・公園が多く子どもを遊ばせる場所が意外に充実している
・田舎の土壌で子どもの心の基礎を築いてあげられる
・渋滞が少ない
・お店の混雑が少ない
・ランニングする場所に困らない
・両親の近くに住んでいるので安心
・仕事部屋からの景色がきれい
・美味しいお店はほんとうに美味しい
・田舎と都市部の往復でバイオリズムが整う

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このなか、最後に挙げた「田舎と都市部の往復でバイオリズムが整う」について軽くふれたいと思います。

原稿書きなどの仕事は田舎の自宅で行い、取材は大阪市内を始めとした都市部で行っています。取材に出るのは平均すると週に2、3回ほど。それ以外は基本的に自宅で仕事です。

こうして田舎と都市部を往復していると、生体リズムが整う気がします。都市部に出て刺激をもらい、田舎に帰り癒されるというか。

宇宙に存在するあらゆるもの、森羅万象は陰陽の二元論で成り立つというのが東洋の伝統的な世界観です。

難しいことはわかりませんが、田舎と都市部という対極を行き来するのは、感覚や感性、自律神経といった人間を人間たらしめている深いレベルの均衡が保たれ、陰陽のバランスがとれる気がするのです。

田舎には田舎の良さ、都会には都会の良さがある。

その両方を味わえる現在の生活がなかなか気に入っています。

次回の記事はこちら→『【活動記⑤】そもそもなぜ将来は田舎に帰ろうと思ったのか?

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【活動記③】兵庫県の市町村で2番目に住みやすい町

前回の記事はこちら→『【活動記②】Uターン先は、関西の人でもほとんど知らない片田舎

※2016.6.22速報! 「全都市住みよさランキング(2016年)」(東洋経済新報社)で地元・加東市が兵庫県の市町村で今年も芦屋市に次いで2位にランクイン!

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加東市や北播磨に移住した人の話が聞ける!「オンライン移住フェスタin北播磨」が開催されます!

(日程)
第1弾:2020年10月29日(木)
第2弾:2020年11月27日(金)

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田舎のことを書くと「住みにくそう」と思われるかもしれません。

いやいやそんなことはありませんよ。

じつは、住んでいるぼく自身もびっくりしているデータがあります。

東洋経済新報社が発表している「全都市住みよさランキング(2015年)

この結果を見ると、いまぼくが生活拠点を置いている加東市は、兵庫県の市町村の中で芦屋市に次いで2位にランクインしているんです!(全国では43位、近畿圏内では7位)

住みやすさランキング加東市

「住みよさランキング」の概要は次のとおり。

東洋経済が公的統計をもとに、現状の各市及び東京区部が持つ“都市力”を「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つの観点に分類し、採用15 指標について、それぞれ平均値を50とする偏差値を算出、その単純平均を総合評価としてランキングしたもの。

※2016.6.22追記:ランキングの数字の見方を完全に勘違いして書いていました。5つの観点の数字は「順位」なんですね。点数と間違っていました。以降、正しいランキングの見方をベースに内容を書き換えています。

加東市は、兵庫県内でランキング1位の芦屋市、3位の宝塚市と比べて「利便度」と「富裕度」は低い一方、「快適度」と「安心度」で上回っています。なかでも「快適度」が突出しているのがわかります。

ようするに、「利便性」はそんなに高くないけどめっちゃ「快適」なまち、ということ?

各観点の算出指標は次のとおり。

住みやすさランキング指標

「快適度」は人口の増加や新築住宅着工数がランキングの指標になっているように、「転入してくる人が多い」→「住みたい町」→「住みやすい町」を示しているといえますね。つまり加東市は「住みたい町・住みやすい町」として全国12番目に位置している、というと多少大げさでしょうか。

以前住んでいた尼崎市(ランキング外)と現在の加東市の両者で比較してみても、(生まれ育った町という良さも多分に影響していますが)加東市のほうが交通の便をのぞく総合的な住みやすさは上回っていると感じます。

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「住みよさランキング」の順位を見ていると、都市部よりも地方の町が多くランクインしているのが分かります。

その理由はおそらく、公共交通機関の充実度や交通の便といった「アクセス」が指標に含まれていないからだと推測します。(「利便度」はアクセスのことかと思うけれど小売の充実度なんですね)

アクセス面を考慮すると、都市部が軒並みランキング上位を占めてしまいそうです。

それを避けるために、あえて指標からは省いたのかもしれません。

逆にいうと、都市部に住まう最大のメリットはアクセスの良さであり、その利点を横に置けば、ぼく自身が実感しているように「総合的な住みやすさは地方に軍配が上がる」といえるかもしれません。

「住みよさランキング」から見えてきた自分なりの結論です。

次回の記事はこちら→『(活動記④)田舎暮らしはバイオリズムが整う?

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