靴下屋の靴下しか履かない靴下屋の大ファンです。
以前、靴下屋ブランドを展開するタビオの創業者、越智会長に何度かインタビューさせていただく機会がありました。越智会長が語る並々ならぬ靴下愛に感化され、初めて靴下屋の靴下に足を通した感動はいまでも忘れいません。
(なに、この吸いつくようなフィット感……)
越智会長は、「いい靴下は噛めばわかる」と言います。
「靴下はワシ自身や。ほんまにいい商品をつくるためには経営者自身が良くならんとあかん」とも。
そんな越智会長の自著が出版されているのをたまたま本屋で知り、購入して読みました。
衝撃。
越智会長のしゃがれた声が聞こえてきそうな関西弁丸出しの語りに度肝を抜かれました。
素晴らしい本です。
越智会長の靴下愛、経営哲学がぎっしり詰まり、泥臭くありながら、でもどこか洗練されたおしゃれ感が漂っている。
ぼくもこんな本がつくりたいと心底思いました。
本書で公開されている『孫子』の教えの解釈は、いくらお金を積んでも手に入らないほど貴重な情報です。中小経営者の方は必ず参考になります。